リスティング広告だけでも運用が手一杯!動画広告まで手に負えない!
企業の広報担当者が良く口にする言葉です。リスティング広告も、インターネット上の動画広告(以下ネット動画広告)も、配信地域や興味・関心、性別・年齢等様々な項目の設定が可能です。それだけ費用対効果を意識した運用が出来るのですが、実際にそこまで行おうとすると他業務も担っている担当者の方だけでは手に負えないというのが実情です。
せめて直近での数字が出やすいリスティング広告だけ、という広報活動をする企業がとても多くあります。
リスティング広告は興味ある人、ネット動画広告はその一歩手前の人向け
ネット動画広告は効果が無いのでしょうか?そんな事はありません。効果が無かったら、この世の中にテレビが普及することは無かったでしょう。YouTubeの広告もただ再生回数を増やすだけではありません。しっかりと効果が出ているから、大手企業も活用しています。
ここで必要なのはリスティング広告とネット動画広告の違いを抑える事です。
リスティング広告とネット動画広告(ここではTCVMやインストリーム広告を例とします)は次のような特徴があります。
リスティング広告:指定したキーワードの検索結果に表示させることができるため、ある程度購入意識のあるユーザーに訴求できる。購入意識のあるユーザーに訴求するので、すぐ購入に結びつきやすい。
ネット動画広告:強制的に視聴者へ配信するため、購入意識が無いユーザーにも訴求することができる。文章のみの広告と違い、印象が強く、情報量が多いため購入意識が無いユーザーに購入意欲を生み出す事ができる。
上記の違いを見ると、リスティング広告の効果が格段に高い・・・と、思いがちですが、ここで双方とも「詳細なターゲティングが可能」という事を思い出して下さい。
動画広告の中でもTVCM等の場合は「女性向け化粧品のCMを女性だけに配信する」という事はできません。一方で、ネット広告の場合や、「女性だけに動画を配信する」「(行動履歴から)化粧品に興味を持っている人」「東京都内の人」といった形で“見込み客になりやすい”ユーザーに訴求することが可能です。
それでは、リスティング広告とネット動画広告、どちらを活用するべきでしょうか?
リスティング広告とネット動画広告は同時に行うべき
リスティング広告とネット動画広告は並行して使用するべきです。
リスティング広告は効果も高いですが、今やどの企業も行っていて当たり前という時代になりました。そのため、入札形式で決定される広告費も高騰しています。
一方でネット動画広告は、動画を作成する手間や運用管理がしっかりとできる業者が少なく、障壁が高い広告です。そのため1再生あたり数円で配信が可能等、広告費も安価になっていて、中小企業でも手の届く金額になっています。またYouTubeを始めとした動画サイトが普及し、インターネットで動画を見るユーザーは増えています。
目の前の見込み客を競合他社と取り合うのがリスティング広告、他の視点で競合他社のリーチしていない、見込み客の一歩手前のユーザーにアプローチするのが動画広告です。
この2種を並行して行う大きな理由があります。それは“リマーケティング”機能です。
リマーケティング機能とは
リマーケティング機能とは、“一度購入を検討したユーザーに狙いを絞り、再度アプローチする手法”です。具体的には、「一度自社サイトに訪問したユーザーに、優先的に広告を配信する」機能です。
この手法を取り入れると次のような行動を促す事ができます。
例:ベビー用のテーブルやイスを扱う企業の場合
1.リスティング広告を経由して自社サイトへ訪問
(例「赤ちゃん イス」で検索した赤ちゃん用のイスを探しているユーザーが自社サイトへ訪問)
2.自社サイトから離脱
(自社製品を検討したものの、すぐに買おうと思っていなかったので離脱)
3.後日YouTubeを閲覧している時に自社・自社製品広告動画が再生される
(「この間見た商品だ」と一度検討した事を思い出し、商品購入を再考)
4.再度自社サイトへ訪問、購入・資料請求へ
(静止画や文章で伝わりきれない特徴を動画で訴求し、それを理解したユーザーが自社サイトへ訪問)
もちろん逆のパターンもありますが、リスティング広告とネット動画広告はお互いの弱点を補正しあう形にあります。
刷り込み効果を活用した広告戦略
上記のような形で、検索をしたユーザーが、後日改めて、(検索エンジン上でない)違う媒体で広告と接触することによって、さらに情報量の多い広告に接触することによって購買意欲を促進します。
この理由は人の心理として違う場所で偶然同じ意見を聞いたり、何度も目にしたりすると、信頼度が増すからです。言葉は悪いかもしれませんが「刷り込み効果」というものです。
みなさんもご経験があるかと思います。「あのCMの扇風機、この間ネットニュースで見たな。注目されているんだな」と感じる、という形です。実際はCMもニュース記事も、扇風機会社の広報戦略だったりします。
担当者が忙しいという理由で動画広告を行っていないとしたら、専門の業者へ運用を委託しましょう。外部へ委託することによって、専門の業者は様々な企業・業種の広告状態を把握しています。その情報を元に最適な広告配信を行ってくれます。
今まで大企業しか出来なかった動画広告が中小企業、ましては個人事業主の方でも可能な時代になりました。リスティング広告だけではなくネット動画広告も並行運用をして、安価で大企業と肩を並べて、自社の商品プロモーションを行ってみてはいかがでしょうか。
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※本記事は執筆当時の実証に基づいて記載されています。最新の広告仕様についてはお問い合わせ下さい。
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